キャリアオイルはアトピーの人も使って大丈夫なのか詳しくご紹介



アトピー肌には保湿が欠かせませんが、肌に合わないスキンケアをするとかえってかゆみが増す恐れもあり、肌質に合う無添加タイプのケアアイテムを探さなければなりません。 スキンケアやマッサージでお馴染みのキャリアオイルの中には、アトピー肌の方でも使える安全性の高いものがあります。ここでは、アトピー体質の方が安心して使えるキャリアオイルを紹介します。





アトピーに効果が期待できるキャリアオイルの種類と特徴



キャリアオイルは、エッセンシャルオイルが持つ有効成分を肌に浸透しやすくしてくれます。植物由来のため安全性も高く、肌に直接つけても良いため、乾燥肌や肌荒れ、アトピー肌にも使えます。

アトピー体質の方へのおすすめは、どんな肌質でも使用できて、油のベタつき感もない「ホホバオイル」です。頭皮から足先まで全身の保湿やカサカサ肌の予防、寒い季節のケアにも使えます。

ホホバオイルは厳密に言うと、長鎖脂肪酸と脂肪族アルコールが結合してできる「ワックスエステル」に分類されます。そのため、油特有のベタつき感がなく、アトピーの方でも使えるのですね。

また、ホホバオイルはアトピーが悪化する原因となるブドウ球菌を破壊する力もあるとされています。バリア機能の弱った肌にとってはまさに心強い味方と言えるでしょう。

元は砂漠に自生する植物であるホホバ。そこから採れる成分には、乾燥にも負けずに水分をしっかりと蓄える力があります。ボディローションや化粧水だけでは水分が不足しがちな時にも、ホホバオイルが肌をしっかりと保護してくれます。




敏感肌・アトピーの方向けのキャリアオイルの使い方



アトピー肌や敏感肌の方は、キャリアオイルを使う前に一度パッチテストを行ないましょう。腕の内側など、比較的安全な場所にオイルを軽く塗って、一定時間そのままにして様子をみます。

もしもパッチテストの段階でかゆみが出るようであれば、それ以上の使用は避けましょう。

抵抗の弱った肌はバリア機能も弱まっているため、入浴後の清潔な肌にオイルを薄く塗り広げるようにします。体を洗った後は特に乾燥しやすいので、肌が外気にさらされて乾ききらないうちにオイルを塗るようにしましょう。

一度オイルを塗って、まだ乾燥するようであれば再度重ねづけをしていきますが、たくさん塗ると今度はベタつき感が気になる場合があります。特に乾燥がひどい場所には重ね塗りをして、それ以外の場所には薄く塗るようにします。

精油やアロマオイルなどのエッセンシャルオイルとキャリアオイルの組み合わせは全身どこにでも使えますが、敏感肌の方はエッセンシャルオイルを使わず、キャリアオイルだけで様子を見ながら保湿を行ないましょう。

保湿とマッサージを兼ねてキャリアオイルを使う場合、使用量の目安としては半身で5ml程度、全身で10mlから15ml程度を使います。キャリアオイル単体でも使えますが、エッセンシャルオイルをブレンドする際は濃度を全体の0.5%以下になるように加えましょう。

注意点として、オイルを使っていて肌に何らかのトラブルが出てしまった時はすぐに使用を中止し、清潔な流水で流しましょう。肌に湿疹などが出てしまったら患部を清潔にして皮膚科を受診してください。




肌のコンディションに合った方法でキャリアオイルを取り入れよう



キャリアオイルは直接肌に塗ることができるものですが、抵抗がある方は湯船やお湯を張った洗面器に小さじ1杯のオイルを入れるだけでもOKです。

お風呂に入れれば簡易的なオイル風呂になり、湯上がりの肌がしっとり。洗面器で顔を洗う時にオイルを垂らせば、洗顔料によって皮脂が落ちてしまってもしっかり保湿できます。