オイルクレンジングといえば、ウォータープルーフタイプのマスカラやアイライナーを使ったメイクに使うイメージがありますが、キャリアオイルは肌を保護しながらやさしく汚れを落としてくれます。
ここでは、通常のオイルクレンジングとの違いも踏まえながら、キャリアオイルを使ったクレンジングの方法やメリット・デメリットを詳しく紹介します。
キャリアオイルには余分な添加物を含まない植物油は界面活性剤が含まれていないので、強い洗浄力による肌荒れの心配がありません。栄養成分が皮膚に浸透しながら保湿しアトピーや乾燥肌にも適しています。
ただし、肌質によってはオイルクレンジングに不向きなケースもあります。脂性肌の場合は顔の皮脂と一緒にオイル成分も綺麗に落とさなければ、毛穴詰まりからニキビや炎症が起きる可能性もあります。
Tゾーンだけが脂性肌である、または部分的に脂性肌が混ざっている混合肌の方にも、オイルクレンジングは向いていません。皮脂の多いところについては、さっぱりタイプの洗顔料や化粧水を使うようにしましょう。
キャリアオイルを使ってクレンジングをする際は、炎症がひどい場所や切り傷などがあるところは避け、健康な肌に塗り広げるようにします。
以下の手順でクレンジングを進めていきましょう。
100円玉〜500円玉くらいの量を手のひらに取り、オイルを両手に広げます。
薄く顔にのばしつつ、くるくる円を描くようにマッサージします。
熱めのお湯に浸してかたく絞ったタオルなどを使い、肌の表面についた油分を拭き取ります。
洗顔フォームや石けんなどを使って通常通り洗顔します。乾燥肌の方は、洗浄力の強い石けんを使うと皮脂が落ちすぎてしまうので、弱酸性または敏感肌用の洗顔料がおすすめです。
最後に顔の水分を拭き取って終了ですが、乾燥肌がひどい方はここで薄くキャリアオイルを顔にのばすか、乾燥のひどい場所にオイルを部分的につけます。
キャリアオイルのなかには、人間の皮脂に近いオレイン酸などを含んだものがあります。オレイン酸の含有量が多いキャリアオイルは肌馴染みが良く低刺激です。
クレンジングをしても肌がつっぱらず、しっとり感が続くため乾燥肌の方にも安心して使えます。粘性の低いものはなめらかで指通りが良いので肌がベタつきません。
キャリアオイルに含まれる栄養成分が肌に浸透するので、通常のオイルクレンジングと違ってスキンケア効果も期待できます。
保湿効果の高いキャリアオイルには、洗顔料に多い界面活性剤が含まれていません。そのため顔の皮脂がオイル成分とともに残りやすく、丁寧に洗い流さなければなりません。
綺麗に洗い流す過程で汚れを落とすことはもちろんですが、メイクをしている場合はキャリアオイルだけでのクレンジングは難しいので、メイク専用のクレンジングが別に必要になります。
メイククレンジング→オイルクレンジングを行う必要があり、オイル成分を落とすための洗顔もしなければならないので、結果的に洗顔が3重になり手間がかかる可能性も。
キャリアオイルを使ったクレンジングは、皮脂量の多い肌タイプの方には不向きです。しかしデメリットを踏まえて正しく使えば、乾燥肌や敏感肌の方にとってはスキンケアも兼ねたマイルドなクレンジングができます。
肌が乾燥する季節にも使えるので、肌タイプや季節に合わせて上手にキャリアオイルクレンジングを取り入れてみてくださいね。