そもそもキャリアオイルとは?特徴と効果をご紹介致します!



エステサロンなどで使われる「キャリアオイル」。最近ではファッション雑誌や女性誌でもその名前を目にすることがあります。
今回は、キャリアオイルにどのような特徴があり、どうやって使うのかを詳しく解説。エステサロンはもちろん、自宅エステを楽しむ場合にも役立つ知識を紹介します。





キャリアオイルとは何か?



キャリアオイルはいわゆる植物性のオイルのことです。100%天然の植物油を指し、バターやラードのような動物性のオイルと違って粘性が少なく保湿力が高いことが特徴です。

アロマオイルや精油などのエッセンシャルオイルを希釈するための植物油で、全身の肌にエッセンシャルオイルを行き渡らせやすくすることから、carrier(運ぶもの)と呼ばれるようになりました。

エッセンシャルオイルを単独で使うと肌に刺激を与える場合があり、揮発性が高いものは保湿効果が得られにくいため、キャリアオイルが加えられています。

植物性のキャリアオイルはローズヒップや月見草など種類が豊富で、それぞれの植物が特有の機能をもっているため、肌悩みに応じて組み合わせを変えることもできます。




キャリアオイルの種類と期待できる効果について



月見草オイル



「イブニングプリムローズオイル」という名前でも呼ばれるキャリアオイルです。必須脂肪酸の一種である「γ-リノレン酸」を含み、アレルギーの抑制など皮膚への効果が期待されています。

単独で使うには重みがあり滑りが悪いため、他のキャリアオイルと組み合わせて使われることが多いです。




カレンデュラオイル



マリーゴールドの花を漬け込むことによってできる浸出油です。βカロチンを含み、花の香りも楽しむことができます。

単独での使用が可能で、あらゆる肌質に適しています。




ローズヒップオイル



ハーブの代表格であるローズヒップから抽出されるオイルです。必須不飽和脂肪酸のαリノレン酸を含んでおり、エステサロンではマッサージ用として使用されることが多いです。

匂いがやや強いため、単独での使用よりも、他のキャリアオイルと合わせて使うのが一般的です。




ホホバオイル



南米の砂漠地帯に自生する植物から採れるオイルです。あらゆる肌質に適しており、敏感肌や乾燥肌でも安全に使用ができます。

人間の皮脂に近いオイルなので、赤ちゃんのベビーオイルとしても使用可能です。子どもや肌の弱い方が使う場合は品質の高いホホバオイルを使いましょう。




アーモンドオイル



程よい粘性をもつキャリアオイルで、ビタミンEなど抗酸化作用をもつ成分も含まれています。

マイルドな使い心地は子どもから大人まで誰もが使用可能。赤ちゃんのためのキャリアオイルとしても知られており、ほのかなアーモンドの香りが漂います。




アボカドオイル



栄養価の高さから注目されているキャリアオイル。角質への浸透力が高く、マッサージと保湿のそれぞれに適しています。

オイルとしてはやや重みがあり滑りが悪いため、他のキャリアオイルと組み合わせて使うのがベストです。




アルガンオイル



アルガンツリーの実の種から採れるオイルで、オレイン酸やリノール酸、ステロールなどを含んでおりスキンケアに多く取り入れられています。

サラサラ感がありベタつかず、肌なじみも良いため全身に使用することができます。




オリーブオイル



調理用油の定番であるオリーブオイルは、オリーブの実から抽出されるキャリアオイルです。それ自体は多少のクセがあるので、メインとなる他のオイルに5%から20%の割合で加えると良いとされています。

浸透力にすぐれているので乾燥肌のケアに最適。フェイシャルからフットまで全身に使うことができ、日焼け予防にも効果を発揮します。




グレープシードオイル



ブドウの種から抽出されるオイルで、軽い使い心地のため単独での使用も可能です。背中やお腹など、広い範囲へのボディマッサージにも使うことができます。

どんな肌質でも使えますが、粘性が低いため脂性肌の方の保湿に適しています。




セントジョンズワートオイル



セントジョンズワートの花から作られる浸出油で、抗菌作用をもたらすことから皮膚への効果も期待されています。




豊富な組み合わせから自分に合ったブレンドが選べる



セラピー効果の高いエッセンシャルオイルと、肌への滑りを良くしてくれるキャリアオイルの組み合わせは、肌への刺激が少ない安全なスキンケアオイルになります。

2種類の油はそれぞれ種類が豊富で、組み合わせも無限大です。自宅で手作りをして使う場合は、自分の肌タイプや求める効果によって組み合わせを選んでください。