マッサージオイルを用いたマッサージで肩こりを解消する方法



近年、病気の治療や症状の緩和を目的とした医療行為の一つとしてメディカル・アロマセラピーが注目され、広く活用されています。マッサージオイルを利用したアロマセラピーで、肩こりを緩和することができます。

ここでは、マッサージオイルを使ったアロマセラピーによる肩こりの効用と、マッサージオイルを選ぶ際のポイントを紹介します。





マッサージオイルを使った肩こり解消法をご紹介



マッサージオイルとは、エステティックサロンや医療センター・病院などでアロママッサージなどに使用されるオイルです。ブレンドされたエッセンシャルオイル(精油)をキャリアオイルに溶かして作ります。


肩こりの原因は大きく身体的、心理的、社会的要因の3つに分けられます。
肥満率が高いことや、運動不足による肩こりは身体的要因によるものです。
睡眠不足や浅い睡眠などによる肩こりは社会的要因とされています。
怪我や病気による痛みや、不安・抑うつをストレッサーとして起因する肩こりは、心理的要因と考えられています。


参考:若年者における肩こりの身体・心理・社会的要因(日本理学療法士協会) デスクワークなど、長時間同じ体勢が続くことも肩こりに繋がります。筋肉がこわばって、血行が悪くなるためです。肩こりは慢性的になりやすく、肩こり自体がストレスになりかねません。

ストレッチなど軽く運動することや適切なマッサージを受けるなどでも肩こりは解消することができます。ポイントは、筋肉の緊張を解きほぐすことです。

エステティックサロン等におけるマッサージは、マッサージオイルを体にたっぷりと塗布します。深い精神的なリラクゼーション効用があるため、筋肉のこわばりの緩和に繋がります。


マッサージオイルを利用したメディカル・アロマセラピーでも、リラクゼーションの効用によるストレスの緩和に注目しています。上述の通り、ストレスは肩こりの要因の一つです。 病院独特の匂いを緩和するなど患者や家族の不安を取り除く一助にもなります。不安も肩こりの一因として考えられています。 しかし、本来のメディカル・アロマセラピーの狙いは、病気の治療や緩和を目的としたものです。 その目的の一つとして、血行を良くし、筋肉のコリをほぐす効用から肩こり、腰痛、関節痛といった痛みをともなう疾患を対象としても提供されています。


医療目的として利用されていたメディカル・アロママッサージは、近年、職場環境の改善、ストレスの緩和、病気の予防等の目的で、職場や公共施設等でも応用されています。 特に、肩こりや腰痛等で悩まされることの多い職場において、筋肉をほぐす一助となるメディカル・アロママッサージの導入は、有用とされ注目を浴びています。




オイルを選ぶ際に押さえておきたいポイント



マッサージオイルは用途によって使い分けることがポイントです。

さまざまな種類のあるマッサージオイルですが、目的によって使い分けることができます。
例えば、肌の保湿を目的としたオイルと、筋肉の緊張を和らげることを目的としたオイルでは違うタイプを選ぶことがおすすめです。




ベタつきが気にならないオイル



保湿を目的とした顔のマッサージには、ホホバ油やスクワランといったサラリとした軽いタイプのオイルが適切です。顔のベタつきも気になりません。 体のマッサージオイルには、肌への浸透が緩やかで、表面に残りやすいタイプのオイルが適しています。芳醇で、浸透が比較的遅いオリーブ油やアーモンド油などが好まれます。体の表面に滑らかに広げることができるためです。




香りで選べるオイル



好きな香りで選ぶこともおすすめです。豊かなエレガントな香り、心を鎮めてくれる落ち着きのある香り、爽やかな気分をもたらすシトラス系の香りなど、マッサージオイルの香りはさまざまです。

用途と香りの両方を考慮して選ぶのも良いですね。




価格で選ぶオイル



また使う頻度の多いマッサージオイルの場合は低価格のもの、1ヶ月に1〜2回といった頻度の少ないマッサージオイルは高価なタイプを選ぶなど、価格によって選ぶ方法もあります。




身体的・心理的ダブルアプローチが可能なアロママッサージ



エステティックサロンで提供される、主にリラクゼーションを目的としたアロママッサージは日頃の疲れやストレスを緩和します。

マッサージオイルはリラクゼーションによるストレスの緩和と、血行を良くすることによる肩こり症状の緩和といったダブルのアプローチにより、肩こりを和らげることができます。