マッサージオイルで汚れた衣類やタオルの黒ずみなどの落とし方は?



オイルには水を弾く特性があり、マッサージの時に使用したタオルや衣類についた汚れなどは普通に洗濯するだけでは簡単に落とすことができません。効率的に汚れを落とすためには、オイルの特性をよく知ることが必要です。

ここではマッサージオイルの成分と、汚れなどを落とすのに有効となる洗剤選びについて解説します。





衣類やタオルにマッサージオイルがついてしまった!



衣類やタオルについたマッサージオイルは、正しく処理しないと黒ずみの原因になることがあります。マッサージオイルの特性と、合わせた洗剤の選び方を知っておきましょう。




まずはマッサージオイルの特性を理解しましょう



マッサージオイルは、皮脂と同じ成分を外から補うためのものです。そのため、マッサージオイルのほとんどが、オレイン酸という脂を含んでいます。このオレイン酸は不飽和脂肪酸と言われるもので水に溶けません。

オレイン酸がたくさんついたタオルや衣類を洗濯しようとしても、水を弾いてしまうため、効率が悪くなります。その上、正しく処理しないとオイルは衣類をくすませてしまいます。

その他、「スクワランオイル」「ホホバオイル」「マカダミアナッツオイル」「アーモンドオイル」「オリーブオイル」の5つのオイルも例外ではありません。




マッサージオイルを効率的に落とすには、薬品選びが大事



「アルカリ剤」という薬品を足すことで、水洗いでもオイルを綺麗に落とすことができます。アルカリ剤は、重曹や過炭酸ナトリウムといった市販品に含まれています。洗剤を多く入れて綺麗にする方法もありますが、経済的ではありません。

アルカリとオレイン酸が結合すると、石鹸に似た成分になります。脂を石鹸に変えてしまうことで、洗剤だけで洗うよりも綺麗にすることができるのです。しかし、アルカリ剤だけだと、かえって衣類の黒ずみを招いてしまうので注意しましょう。

また、水の中にはカルシウム、マグネシウムが含まれています。これらがオレイン酸と結合すると、より水に溶けづらくなる上、汚れを吸着してしまいます。この吸着作用が生じた結果、衣類が黒っぽくなってしまうのです。

黒ずみの予防ができるのが「キレート剤」という成分です。洗剤を購入する際は、このキレート剤が含まれているものを選ぶとよいでしょう。




衣類を清潔に保つために乾燥機を使う際の注意点



衣類やタオルを清潔に乾かすために、乾燥機を使っているサロンが多くあります。乾燥が終わった後衣類を乾燥機に入れたままにしておくことは避けましょう。

乾燥を終えてこもった熱は、衣類の中心に向かって蓄積していきます。そして一定以上の温度になると、発火する恐れがあります。乾燥が終わった後は、すべての衣類・タオルを取り出し、1枚ずつ丁寧に折りたたんでおきましょう。清潔を保てる上に衣類やタオルの寿命を延ばすことができ、事故防止にも繋がります。




効果的なマッサージオイルの落とし方



マッサージオイルを効果的に落とす方法を実践するだけで、効率よく片付けができるよういなります。使う薬品にひと工夫を加えるだけで、衣類やタオルを綺麗に保ちやすくなることがわかりました。

施術に使う衣類やタオルを長く清潔に保つことは、コストパフォーマンスの向上にも繋がります。