【薬湯について知っておきたいこと】

健康センターや家庭でも楽しむことが出来る薬湯。ドラッグストアなどに行くと、様々な効能の薬湯が販売されています。昨今では湯の色や香りも選ぶことが出来て、その日、その時の気分で自分だけのバスタイムを家庭の浴槽で楽しむことが出来ます。健康センターでも日替わりで様々な薬湯を提供し、利用者に喜ばれています。市販されている入浴剤は、温泉ほど効能があるものではありませんが、十分にリラックス状態を得ることが出来ます。
注意しなければならないのは、自身の体調と持病をしっかり把握しておくことです。温泉に禁忌症の表示が必ずあるように、効能が薄いとはいえ家庭で薬湯を楽しむ場合でも、極端な場合には入浴後に体調を崩してしまうことがあり得るからです。例えば高血圧の持病を持つ方が、体に良いからと言って高温の薬湯に長時間浸かっているのは、逆に入浴後に血圧が上がり、体調不良に陥ってしまう場合があります。ドラッグストアで薬湯を購入する場合には、店員や登録販売員、薬剤師に自分の持病を伝えて、体調に合わない入浴剤は購入しないように心掛けたいものです。薬湯の効能に重点を置くのではなく、家庭の場合は自分だけの時間ですから、色や香りでアロマ効果を得てリラックスすることを大切にしましょう。誰にも干渉されることなく、のんびりとした入浴タイムを意識して日常生活に取り入れ、一日の疲れを取るとともに明日への活力を薬湯の入浴から得ましょう。