【ひじのかさつきを抑えるポイント】
とりたてて乾燥肌というわけでもないのに、特に冬場は、ひじのかさつきに悩む方は多いものです。そもそもどうして他の腕の部分に比べてひじはかさつきやすいのでしょうか。
それはひじには他の部分に比べて皮脂腺が圧倒的に少ないことが原因なのです。皮脂腺は油分を分泌する器官で毛穴のすぐ下の部分にあります。ここから油分が分泌されることで、肌の表面の水分の蒸発を防いで潤いを保っているのです。
しかしひじはこの皮脂腺をわずかしかもたないため体内から充分な油分が供給されず、一方で服が擦れたり机などに接触したりして物理的に少ない油分がさらに拭い去られてしまう部位なのです。その結果、潤いがなくなったひじはかさつき、白い粉を吹いたり、物理的に外部から刺激を受けることに体が過敏にその防衛本能を働かせて、角質をどんどんつくり出してぶあつい角質層を作り上げゴワゴワになってしまうのです。
こんなひじを若いころのようなすべすべの状態にするためには保湿クリームの力を借りるほか方法はありません。しかし荒れ地状態のひじにただ漫然とクリームを塗り込むだけではその効果は半分ほどしか発揮されないでしょう。まず、クリームが吸収されやすい状態をつくってあげなければいけません。
そのためにはゆっくりと湯船につかって、肌をやわらかくし緊張をほぐしてあげましょう。それから、できたらスクラブで優しく角質を落してください。
スクラブがなければオリーブオイルに砂糖を混ぜたものでも大丈夫です。決して力まかせにしてはいけません。刺激が強いと新たな角質を生み出す結果になってしまいます。あくまで表面のかさつきをそっと取り除いてあげるようにしてください。こうして準備が整いましたら、いよいよ保湿クリームを塗りましょう。かさつきが非常に気になる方は、この時クリームを塗った上にラップを貼るとよいでしょう。これであなたのひじが見違えるほど若々しくなります。