【皮膚の保護作用について知っておきたい事】

私たちの身体は外界からの刺激に対して、それらを防御、保護しようとする働きが生まれながらにして備わっています。一般的に知られているのは皮膚の保護作用でしょう。
皮膚は、実は繊細な組織でできており、対応できないような外傷は別としても、ほとんど人が意識していないレベルで、私たちを保護してくれているのです。程度の軽いやけどや外傷などは、特に消毒や治療をするまでもなく、皮膚の保護作用によって守られると同時に、改善する仕組みになっています。よほどの外傷であれば、病院に行って治療を受けなければなりませんが、昔から「唾を付けておけば治る」と言われているように、皮膚の保護作用は日常生活をしている私たちの何気ない擦り傷などを治療してくれるのです。
皮膚の保護作用はこれだけには止まりません。皮膚の大敵と言われるメラニンも、日常生活の中では防御してくれています。海水浴やレジャーなどで過度に紫外線を浴びた場合は別として、普段の生活の中では有害なものから人体を守ろうとする働きが認められているのです。
人体の外側を覆い、日光や害虫などの最前線に立っている皮膚はとても頼もしい仲間であり、むしろ意識して保護したい相棒でもあります。皆さんも皮膚の保護作用に頼り過ぎず、時には温泉やスキンクリームなどで皮膚をいたわり、一生涯共に生きてゆく仲間・相棒として皮膚と付き合ってゆきましょう。再生能力も高い皮膚ですから、毎日新鮮な仲間と過ごしたいものですね。