【足のひび割れの原因】
人の体の皮膚と言うのは表面が角質層で覆われていて、そのおかげで周りの環境が乾燥していても体の中に水分を保つことができるのです。
角質そのものも適度の水分を保っているので皮膚に触れたときに滑らかさや柔らかい感触を保つことができます。けれども皮膚の水分が不足し乾燥した状態になると皮膚がカサカサになって白く粉を吹いたような状態になることがあります。
また、特に冬の空気の乾燥する季節になると多く見られるのが足の裏が乾燥することによってかかとや指先などの部分の角質が異常に厚くなる角質肥厚です。この状態を放置しておくとひび割れが起こったり亀裂が生じたりすることもあり、さらに重症化するとひび割れのできたところが出血する場合もあります。そこまでひび割れが悪化すると、歩くときに痛みを生じて生活に支障をきたすようになり、あかぎれとなって出血や炎症を起こすこともあります。
足がひび割れなどを起こす原因としては、かかとには皮脂腺がなく、もともと乾燥しやすい場所であることが挙げられます。また、冬になって暖房が始まることで、さらに足が乾燥しやすい環境になることも角質層を厚くしてしまう原因になるといわれています。
さらに冷え性の人の場合、リンパの流れが滞り新陳代謝が低下してしまいます。その結果ターンオーバーが乱れ古い角質がはがれにくくなることで厚みを増してゆき、その状態で乾燥が進むと弾力が不足しているためにちょっとした刺激でもひび割れを起こしやすくなるということです。
症状を悪化させないためには、まずは足の乾燥を防ぐことが大切です。